父が食道癌ステージ4

と、診断され弟から連絡を受けたのは

9月後半のこと。

 

それまで訳あって近くに住んでいながら4年疎遠

 

癌と聞いてすぐ会いに行こう!と言う気は

すぐに起きなかった。

 

というのも自分自身、5年前に子宮頚がん0期と診断され手術入院を経験。やっと5年経ち、診察も

年1でよくなりほっとしていたところ。

癌というものを経験しているからか、

父さんが癌、と聞いても、

まぁ~癌にもなるわな!が最初の感情。

 

弟から連絡もらって1週間後、

おとーちゃん相当やばいらしいで。

と言われやっと、父さんがやっているお店へ!!

 

それまでに簡単に食道癌を調べ、

予備知識を頭に入れ、会ったときの衝撃に備えて

行った、いざ。

 

思った以上にがりがりに痩せていた。

自分と違い、昔から細身ではあったが、

年も手伝って文字通りの骨と皮だけに

服を着てエプロンをし、風が吹けばよろけそう

なくらいで、

衝撃に備えていたつもりが一気に何ともいえん

感情がわーーーーー!っと。

父さんのお店に入るなり

おっ!!!!

か弱い声が聞こえたのと同時に

トイレ!!!

と言いトイレに駆け込んで嗚咽を必死に

トイレを流す音でかきけし、しばらくして

出てきた。

 

父)元気してたか?

私)うん、えらい痩せたなぁ、弟から聞いて、来た。

父)そうか...

 

と。会話しながらも救われたのが父さんは仕込みをしながらなのでこっちを見ない、

よかった...涙目なのばれてないかな。

 

昔から親の痩せた、縮んだ、が苦手過ぎる。

 

大した話もせずほなまた!と帰宅。

帰り道中日傘をさしててよかった、涙がとまらねぇ、

玄関でもひとつ泣き崩れる。

 

彼に、会ってきたよ、と報告。

 

彼が帰宅して、お店に食べにいこうと相談、

快く承諾いただき、歩いてお店へ。

もう泣かなかった!

 

けど父さんの作る料理の味は落ちているのは確かでした。

これから毎日顔を見に行こうと決めた。